村上正邦の不惜身命その133

● 安倍総理は臨時国会を召集し、堂々と所信を表明すべし!
● 安倍総理は国会論議で、国民の疑問・不安に応えよ!

 ありがとうございます。
 実りの秋です。各地では稲刈りが行われ、今年もたわわに実った稲の作柄は良好だったようです。瑞穂の国である我が国にとって、何よりのことで、嬉しい限りです。
 さて、安倍政権は例年秋に召集する臨時国会を見送る方針を決めたようです。新聞報道によれば、安倍総理の外遊日程が立て込んでいること、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の国会承認が来年にずれ込みそうなこと等が理由だということです。
 
 しかし、通常国会終了後の内閣改造で第3次安倍政権がスタートし、「一億総活躍社会」を目指すことを大々的に喧伝し、「新3本の矢」を発表した以上、国会の場で国民に向けて正々堂々の説明をするのが、政権としての責務ではないでしょうか。
 
 何故、安倍総理は臨時国会を忌避しているのか、その理由は私には分かりません。憲法では第53条に、衆参どちらかの総議員の4分の1以上の求めがあれば、内閣は国会を召集しなければなりません。私の記憶では、安倍第2次内閣の2013年9月に野党の要求を受けて臨時国会を召集したことがあります。
 野党に要求されて、いやいや臨時国会を召集するよりも、自ら進んで召集し、国民に対して、堂々と新内閣の所信を表明すべきではないでしょうか。
 
 今回の内閣改造人事で復興担当相に就任した高木毅氏が、些か公言するに憚るようなスキャンダルで週刊誌などに叩かれ、さらに複数の新閣僚も政治資金に関る不祥事があることをマスコミ各社が伝えています。これでは臨時国会を召集しても、開会直後に人事問題で、内閣がスキャンダルで炎上する可能性もあると、安倍総理は心配しておられるのでしょうか。
 そうであるならば、一国の総理大臣として情けないことです。安倍総理の日頃尊敬されておられる吉田松陰先生は孟子の「自ら顧て縮くんば、千万人と雖も吾往かん」をモットーとしていました。安倍総理はしっかりと心に刻んでおられるはずです。

 安倍総理、怯んではなりませんぞ。自ら艱難に立ち向かって、初めて鬼神さえ之を避けるのです。勇気を持って、臨時国会を召集し、所信を明らかにしていただきたい。
 
 私は臨時国会で是非とも議論していただきたい問題の筆頭に、我が国の将来に、実に決定的な影響を与えるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)があります。 TPPは稲作文明を育んできた我が国の国家そのものともいえる「瑞穂の国」の農業を決定的に壊滅させる危険性を孕んでいます。
 安倍総理は10年ほど前に『美しい国へ』との著作を著し、こう記しておられます。
「自分たちが生れ育った郷土にたいする素朴な愛着は、どこから生れるのだろうか。そうした感情とは、郷土が帰属している国の歴史や伝統、そして文化に接触しながら育まれてきたことが分かりうる。自らが帰属する国が紡いできた歴史や伝統、また文化に誇りを持ちたいと思うのは、誰がなんと言おうと、本来、ごく自然の感情なのである」

 先日、TPPの大筋合意がなされたと新聞各紙は報じています。しかし、秘密交渉だったために、国民はもちろん、国会議員ですら協定の内容を知らないのです。
 ただ報道されている限りにおいて判断すれば、TPPを国会批准すれば、農業の崩壊はもちろん、医療・保険制度、金融等あらゆる分野で、アメリカの巨大資本が我が国に流入し、これまで営々として築き上げてきた我が国のシステムが米国本位に塗り替えられてしまうのです。安倍総理が言う、誇りある我が国の「歴史や伝統、そして文化」が消滅してしまう危険があるのです。
 
 安倍総理は、TPPについて国民に丁寧に説明すると言われていたはずです。そうであるならば、国会の論戦に応じるのが筋でしょう。
「由らしむべし、知らしむべからず」は、徳川幕府の基本方針でした。安倍政権が幕府だとは思いませんが、政治の一切を少数の側近だけが独占し、税金を負担する国民には一切情報を遮断するとは、開いた口が塞がりません。貴方の誇りとする長州の志士たちは、こうした幕政の在り方を徹底批判して維新に決起したのではありませんか。
 安全保障法の改正後における国民の反応も、政府の説明に将来の不満と不足を抱えているからです。

 もう一つ、是非とも国会で論議していただきたいのは、中国の一方的に主張する「南京大虐殺文書」がユネスコの世界記憶遺産に登録されてしまった問題です。中国はこの問題を実に長期間に亘って国家戦略として取り組んできました。彼らはユネスコに対し、執拗に働きかけ、日本軍が南京攻略戦で30万人もの中国人を虐殺したという嘘を「世界記憶遺産」に登録させたのです。その間、我が国政府は拱手傍観、何等の対抗策も出さず、中国にしてやられたというのが事実のようです。我が外務省の失態です。ことは将来に及ぶ重大問題です。総理や官房長官の談話で片付けるべき問題ではありません。
 
 日本側の打つ手が後手後手に廻っているのではないでしょうか。情報不足でもあります。これを挽回するに、打開策として引くところ、攻めるところのメリハリをつけ、正攻法でいくべきであります。時には先手必勝も必要です。
 外国の反日攻勢に屈しては、あの大戦で亡くなった英霊にも、後世の人々にも顔向けができません。与党、野党の垣根を超えて、日本国の政治家として、日本人の名誉と歴史の真実を守るため立ち上がろうではありませんか。

 国会に情熱が必要です。私は夜も眠らずに国家国民の未来を考え、朝の来るのが待ち遠しかったし、国会に行くことが楽しく国会議事堂が恋人のように愛しい気持ちでした。野党議員であれ、仲間たちと国を思い議論をすることが嬉しかったものです。
 
 安倍総理以下の内閣の諸君は猛省し、臨時国会を召集すべきです。
 臨時国会では是非とも以下の問題に付き、安倍総理は所信を明らかにすべきだと思います。
 以下、列挙しましょう。

一、 国土を外国から防衛する防衛安全保障(沖縄辺野古基地)
一、 防衛政策に続いて経済政策新三本の矢による景気浮揚策
一、 国民を犯罪から守る防災安全保障
一、 国民を飢えから守る食糧安全保障
一、 国民に安定的にエネルギーを供給するエネルギー安全保障
一、 国民に高品質で安価な医療サービス医療社会保障
一、 非常事態時にも物資の流通を実現する物流安全保障
一、 マイナンバー制導入ならびに金融改革等
一、 誰もが活躍できる『一億総活躍社会』の実現策

 最後に総理に申し上げたい。

 人は最善の道を選びたくとも、次善の道を選ばざるを得なくなる時がある。その時を逃してはなりません、その事を考える時ではありませんか。

 秋の陣奉仕即解脱一大事

  馬肥ゆる餓鬼道に落ち笑いけり

 合掌

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