不惜身命その120

●地方議員も国会議員の質の低下を憂う!

 ありがとうございます。

 統一地方選は12日に前半戦の投開票が終り、10の知事選ではすべて現職が勝ち、自民党が議席を伸ばしました。問題は低調な投票率、平均で45・5%でした。国民の政治への関心が低いということでなく、地方議会への圧倒的な不信感、いまの政治への諦めにも近い思いがあるのでしょう。
 
12日に投開票が行われた41の道府県議選では、全選挙区の実に3分の1超の321選挙区は無投票、定数の2割超、501人が無投票当選しました。人口減少、高齢化が一層進むなかで、地方議会は「無投票」がますます増えてくるでしょう。これは地方議会の緩慢なる自殺です。
こうした事態にいたった責任の一端は、政党にあります。政党が有権者に候補者という選択肢を提示しなかったから、こうした事態が起きるのです。各党は国政だけでなく、地方議会の活性化に乗り出すべきです。それができない政党は退場すべきでしょう。

 安倍政権は「地方創生」を叫んでいますが、創生すべき地方そのものが、いまや自ら創生の芽を摘んでいるのです。こんなことで、地方創生など出来るわけはありません。各政党に猛省を促す所以です。

 先日、地方議員の質の低下を如実に示す新聞報道に接しました。

「議会質問『売ります』 地方議員『買います』 有料サービス登場『レベル低下物語る』」

 これは、4月3日付の「産経新聞」朝刊の見出しです。議会での質問をアドバイスする地方議員向けの有料サービスが行われているのです。「1議会1名様」限定で、年会費は9万7200円とのこと。この有料サービスを提供する団体のホームページには、購入した質問をそのまま議会質問に使った地方議員の声が寄せられています。議員が議会質問をつくる際に、周囲の知恵を借りることは当然あるでしょう。

 しかし、こんな「商売」が繁盛するなど噴飯ものです。地方議員には政務活動のために年間700万円ほどの公的資金が提供されています。この政務調査費で議会質問を購入するなど、もってのほかです。猛省を促したい。

 この記事を読んで、一部の国会議員の諸君についても、苦言を呈さざるを得ません。衆参の国会議員の中には、国会質問づくりを役人に丸投げしている諸君がいる。与党議員は、省庁の官僚諸君に質問原稿の制作を依頼するのです。野党議員も、議会事務局の政策担当職員に質問を作って貰う者がいる。まさに恥知らずと言えましょう。

 国会には昔からの悪い慣習があります。国会質問は事前に政府与党に通告することになっているのです。質問する議員の所へ若手官僚が出かけ、質問内容を事前に聞きだし、資料を提供したり、場合によっては質問そのものを作ります。一方、政府の答弁原稿は同じ官僚が作成します。国会質疑が形骸化するのは当然です。

 国会質疑のテレビ中継をご覧になった方は、大臣が答弁資料を読み上げているのを目にされたことでしょうが、国会では実にバカバカしいことが行われているのです。
 国会質問は、国会議員自らが汗をかいて聞くべきことを集め、脳みそを絞って書き上げるべきであります。それでこそ、政府側と丁々発止の真剣勝負の討論ができるのではないでしょうか。
 質問も答弁も、みな官僚が作り、議員はただ読み上げるだけでは、議会制民主主義が泣こうというものです。こんなことだから、国会議員の質が低下するのです。夜の巷で一杯飲んで、路上でキスをするような不届きな議員、本会議を病欠で欠席しながら同僚議員と酒を飲み歩く議員等など枚挙に暇ありません。「国会はこれでいいのか!」と叫びたくもなります。

 さて、地方議会の問題に戻りましょう。
 議員の質の低下は重大問題ですが、次に申し上げたいのは、地方議員定数と報酬の削減を是非とも実現すべきだということです。

 この点では、アメリカの地方自治を大いに参考にすべきです。人口200万人のテキサス州ヒューストンは、議員数は14名、議員報酬は年間約440万円という低水準です。私は先年、韓国を訪ねたのですが、人口10万の市で、市議会議員はたった8人でした。それで、地方自治は機能しているのです。我が国では地方議会の議員数が多く、俸給も高い、是非とも地方議会に改革のメスを入れるべきでしょう。

 これに加えて、以前から申し上げてきたことですが、政令指定市に選挙区をもつ道府県議会議員はいらない、ということです。北は札幌から南は熊本まで、20を数える政令都市から選出される道府県議会議員は実に420人もいます。
 
 政令市は都道府県なみの権限をもち、自治を営んでいます。政令市に対しては、政令市議会が監視監督し、条例を作り、市当局とさまざまな問題について協議しています。道府県は政令市の仕事にほとんど口出しできません。政令市で道府県が担う役割は、警察官と義務教育の教員の給与くらいのものです。これらの支出は、道府県の裁量がほとんどありません。政令市内で選出される道府県議会議員は道府県を通じて仕事がほとんどできないのです。つまり政令市選出の道府県議会議員は無用の長物なのです。巨額に上る地方議員の政務調査費の話どころではありません。

 しかし、国会議員諸君は、彼ら道府県議会議員がへそを曲げれば自分の選挙に響くものですから、この問題を一向に取り上げません。わたしは参院議在職当時から、政令市議員の削減、ないし全廃を唱えたのですが、叶いませんでした。これは法改正なしに実現できません。国会や総務省で真剣に検討してほしいと思います。

 実は、わたしは先日、政令市選出のある県議会議員の選挙応援に行き、候補者を支援する聴衆を前に、政令市選出の道府県議会議員は本来いらないと訴えました。お叱りの声が飛んでくるかと思いきや、私の主張を支持する拍手をいただいきました。「私の考えは間違っていない、制度を改める動きが出てくれば、きっと国民は支持してくれる」―と勇気づけられました。

 現在、26日の投票日に向けて後半戦の市区町村長選・市区町村議選が始まり、各地で激しい地方選が行われています。出来れば、地方議会の在り方についても、活発な議論を展開して欲しいと願っています。

 その一方で、国会は与党が圧倒的多数を占めているからでしょうか、国会議員は緊張感を欠いています。集団的自衛権行使を容認する有事法制、TPP問題、農協解体など、我が国の将来を決する重大な課題を抱えているにも関わらず、国民の目には、死に物狂いで活動する国会議員の姿は見えてきません。
 先日、そんな国会を象徴するような光景に出会いました。国会審議が行われている先週木曜日の16日、この日は地方選の期間中でもありましたが、都内有名ホテルのスパで自民党若手の政務官が朝からのんびりと風呂に浸かっているのです。
「驕る平氏久しからず」、多数に胡坐をかく自民党の弛みを象徴しているようです。政権与党がこんなことでいいのか、実に情けない思いをしたものでした。

合掌

 ● 第2回「さとやま・草莽の会」へのお誘い

 我が国は近年、少子高齢化が進み、勤労者の所得格差や地方と都市の地域格差が拡大する中で国力が衰退の一途をたどっています。こうした現状を憂い、衰退しつつある地方を活性化し、麗しき「瑞穂の国」を何としても再生したいと「さとやま・草莽の会」を結成しました。
 
 第1回会合にご出席いただいたのは呼びかけ人の村山富市(元内閣総理大臣)、山崎拓(元自民党副総裁)、村上正邦(元参議院自民党議員会長)、矢野絢也(元公明党委員長)の4氏、「さとやま・草莽の会」の趣旨に賛同しご参加いただいた鈴木宗男(新党大地代表)、白川勝彦(元自治大臣)、谷岡郁子(至学館大学学長)、菊池英博(エコノミスト)、中村慶一郎(政治評論家)、稲村公望(中央大学客員教授)の6氏です。

 第2回「さとやま・草莽の会」は下記の要領で開催いたします。
 ご多用中とは存じますが大勢の方々に参加していただきたいと存じます。

 呼びかけ人 
 村山富市  鳩山由紀夫  藤井裕久  山崎拓  矢野絢也  村上正邦

                  記

日 時  4月21日(火) 17時より
場 所  鳩山記念館 
     〒112-0013 東京都文京区音羽1-7-1
     TEL:03-5976-2800
     http://www.hatoyamakaikan.com/access/index.html
発言者  村山富市  鳩山由紀夫  鈴木宗男
テーマ  上記発言者の方々に70年談話、クリミア問題、北方領土問題などを論じていただきます。
     ご参加の方々からもご質問、ご意見をお伺いいたします。
会 費  無料

「さとやま・草莽の会」事務局
〒102-0093
東京都千代田区平河町2-13-1
相原ビル5F
TEL:03-5357-1261
FAX:03-5211-0097
E-Mail:satoyamasoumounokai@yahoo.co.jp

●「座る会」ご案内 

 毎週金曜日十二時半より三十分間、谷中の全生庵よりご指導いただき赤坂日枝神社に於いて「座る会」をおこなっております。
ご多用のこととは存じますが、一時を心静かに座っていただきたく、ご案内申し上げます。
左記の日程にて行いますので、ご参禅いただける方は恐縮に存じますがご連絡をお願い申し上げます
                       
          記
座 長 ― 下村博文文部科学大臣
日 時 ― 毎週金曜日
      午後十二時三十分より一時まで三十分間
場 所 ― 赤坂日枝神社 末社 
連絡先 ― 電  話 : 03 - 3500 - 2200
      FAX: 03 - 3500 - 2206

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