村上正邦の不惜身命その164

 ありがとうございます。

 暑中お見舞い申し上げます。
 連日、例年にない猛暑が日本列島を襲っています。各地で真夏日が続き、高齢者の方々が熱中症で病院に担ぎこまれるケースも頻発しています。これから更なる猛暑が予想されます。皆様には、体調を整えて、この厳しい夏を乗り越えていただきたいと思います。
 また先週来、九州北部を記録的な豪雨が襲い、朝倉市や日田市、私の故郷である添田町などではこの豪雨で犠牲者が25人を超えるなど、甚大な被害が出ています。まだ大勢の方々が行方不明とも聞いています。一日も早い救助をお願いしたいと切に念じています。



 ● 安倍政権に対する不支持拡大は、天(主権者)の声だ。

 さて、先の東京都議会議員選挙で自民党は歴史的、かつ壊滅的な敗北を喫しました。読売新聞は都議選後論調査で、安倍内閣の支持率が続落し、36%になったことを、7月10日付朝刊で伝えました。前回六月調査から13ポイントも下がり、第二次安倍内閣発足以来最低の数字だったそうです。不支持率は52%にも達しています。自民党への支持率も前回から10ポイントも下がって31%でした。
 朝日新聞など他の新聞の世論調査でもほぼ同様の結果であり、第二次安倍政権にとってはじめて、政権不支持が支持を上回る結果を示しています。

 これは、民の声であり、天の声です。

 ● 安倍総理よ! あなたが畏れるべきは天の声なのだ。


 「民の声は天の声」といいますが、現代においては、民の声は選挙や世論調査を通じて示されます。

 「安倍一強」と言われ、安倍総理は「我が世の春」を謳歌していたようですが、都議選で有権者から厳しい審判を受け、新聞各紙の世論調査からも、国民が安倍政権に対して厳しい批判の目を向けていることが証明されました。

 都議選における自民党の記録的な惨敗は、決して東京の有権者の声だけではありません。全国民の声だと理解すべきです。新聞各紙の世論調査の結果が、それを証明しています。
 
 自民党は都議会第一党でしたが、ぽっと出の「都民ファーストの会」なる勢力に、ダブルスコアで負けました。それどころか、公明党と同じ23議席しか自民党は与えられませんでした。
 
 投票日直前に週刊誌で下村博文都連会長の不祥事が報道され、加えて稲田朋美防衛大臣の安易に自衛隊を政治利用する発言など、自民党は「負けるべくして負けた」としか言いようがありません。昔の合戦なら、侍大将はただちに切腹ものです。
 
 森友問題、加計学園の問題を通じて有権者は、説明責任を真摯な姿勢で果たさない、突っぱねてばかりで傲然としている安倍首相らの態度に、ほとほと嫌気がさしたのです。

 政治家が「天の声」に見放されることがどれほど恐ろしいことか、安倍総理は分っておられるのでしょうか。
 厳しく申し上げれば、国民は安倍政権を見放したのだとも言えましょう。

 衆参両院で10日、前川喜平前文部科学次官を参考人として招き、閉会中審査が行われましたが、疑惑の中心におられる安倍総理の姿はありませんでした。安倍総理の「逃げの姿勢」を、国民は厳しく見ています。内閣支持率が下がるのも当たり前です。

 ドイツ・ハンブルグで行われたG20出席の為に欠席したとのことですが、何故、外遊中に閉会中審査の日程を設定したのでしょうか。政府与党の幹部は安倍総理の顔色を窺うこれまでの姿勢を改め、国民の声を虚心坦懐に受け止めるべきです。

 一連の疑惑には率直に答えるという真摯な姿勢を示すことが大切です。自民党は国民の安倍総理出席のもと、改めて閉会中審査を行なうよう安倍総理に進言すべきです。
 安倍総理は都議選の敗北を跳ね返すために、自民党の役員人事と内閣改造を8月の初旬にも行なう意向です。

 この際、安倍総理に申し上げたい。
 今回の都議選における自民党惨敗の最大原因は、安倍総理、あなた自身にあるのです。安倍総理の一連の言動が政治不信、自民党不信の最大の原因であることを、まず自覚することが大切です。稲田大臣や下村都連会長の責任に帰すべきではありません。

 党役員人事や改革改造で目先を変えても、賢明な国民の目を欺くことは出来ないのです。九州北部で記録的豪雨があり、多くの人々が苦しんでいるときに、政府与党の要職にある者たちが「内閣改造はいつだ」「入閣は誰だ」などと、得々と語っている。そんな馬鹿な話があっていいものか、と私は怒りさえ感じます。

 今、政府与党の要職にある者が論じるべきは、豪雨で苦しむ人々をいかに助けるかです。また、北朝鮮の核ミサイルが日本に向けられているという深刻な問題を、どのように解決していくのかも論じられるべきです。

 自分たちの中で、ポストをたらい回しにする話などにかまけていていいわけがありません。都議選の後に、安倍総理は「深く反省し、初心に立ち返る」と語っていましたが、絵空事にしか聞こえてこないのです。
 
 こんな人では、政権の顔ぶれをいじっても、政権に勢いが戻ってくるとは到底思えません。安倍総理をはじめ政権与党の幹部に求められるのは、国民の声に真摯に耳を傾け、邪心をかなぐり捨てて国家国民に尽くす、その一点でしかないはずです。

 為政者は、天の声、すなわち主権者の声を畏れなければなりません。

 最後に私は敢えて、安倍総理に申し上げたい。
 出処進退は自らが、明鏡止水の心境で決すべきである、と。


● 政府は即刻、被災者に救援の手を差し伸べよ!

 九州北部を襲った記録的豪雨は、自然の荒々しさを改めて教えてくれたように思います。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた方、避難先から帰宅が叶わない方たちに、心よりお見舞い申し上げます。
 
 私は、被害を刻一刻と告げるテレビに釘付けになりました。朝倉市、日田市の惨状は目を蔽うほど凄まじいものでした。テレビでは、妻の実家がある添田町の近くを流れる「彦山川(ひこさんがわ)」の堤防から流木を含んだ濁流が激流となって溢れ出す映像が映し出されていました。

 添田町の寺西明男町長からの報告によれば7月5日は3時間で151ミリもの記録的雨量に達したとのことです。福岡県、大分県などで、床上浸水した家は数えきれず、土砂崩れで埋まってしまった集落もあったようです。「皆さんは無事に逃げていてくれただろうか」と気をもむことしかできません。行方不明になった人を捜索する自衛隊員、消防、その他関係の方々の働きにはほんとうに頭が下ります。これから、大勢のボランティアも駆け付け、被災した人たちの暮らしを取り戻す復旧作業が進むことでしょう。
 
 豪雨の被害の報を受けて、菅義偉官房長官が臨時記者会見を開き、政府や自治体が全力で対応していることを強調しておられました。それはその通りなのだと思いますが、福岡や大分の現役の政治家諸君の働きがよく分からないもどかしさを感じます。
 
 麻生太郎さんは副総理兼財務大臣です。安倍晋三首相がG20でドイツなど欧州を歴訪中であるため、政府を預かっているわけですが、どのような働きをしているのか。どのような心配りを被災者や被災地にしているのでしょうか。それが今ひとつ伝わってこないのは、本当にもどかしい限りです。一層の奮闘を期待せざるを得ません。参議院自民党の副幹事長を勤めている大家敏志参院議員や民進党の緒方林太郎衆議院議員にも同様にがんばっていただきたい。

 山紫水明の自然景観に恵まれた我が国は、裏返せば、自然災害が日常生活の間近にあるという事を意味します。日本人は豊かな風土の中で生かされてきましたが、同時に自然災害にも絶えず目を配ってきたことを忘れてはなりません。
 
 古来、優れた為政者・政治家は、いつ災害をもたらすか分からない自然に畏敬の念を持ち、自然の脅威から領民を守るため、弛まず政策を実行に移してきたのです。戦いに明け暮れていた武田信玄は、幾度か惨事をもたらした暴れ川の釜無川に堤を作り、領民が安心して生活できるよう努力を重ねました。
 
 政治家は自分を選んでくれた地域住民のため、何ができるかを常に考えねばならないのです。

 ところで、秋篠宮眞子内親王殿下と、国際基督教大時代の同級生、小室圭さんとのご婚約内定の発表が8日に予定されていましたが、九州の豪雨被害を受けて延期されました。民の苦しみを我がこととして感じられ、心配してくださる日本の皇室の伝統は、今に生きています。ありがたいことだと思います。 

     
 合掌

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