村上正邦の不惜身命その163

 
 ありがとうございます。

 秋篠宮眞子内親王殿下が、ご婚約に向けて準備を進められていることが明らかになりました。心よりお祝い申し上げたいと思います。
 国民の範となるような幸せなご家庭をお築きください。


● 天皇陛下の譲位が順調に運ぶよう、政府、各政党は気を引き締めて取り組まなければならない


 今上陛下の譲位を実現するための特例法案が六月二日の衆院本会議で可決されました。参議院へ送付され、九日の本会議で可決成立する見通しです。第百二十五代の帝でいらっしゃる今上陛下は、来年の末頃に譲位される運びだと報じられています。譲位は、第百十九代の光格天皇さま以来、およそ二百年ぶりとなります。

 陛下は、ご高齢になってからも天皇としてのお務めを誠実に果たされ、徳を積んでこられました。そのような陛下を、国民はお慕いしています。私もその一人であります。譲位をかなえて差し上げたいと多くの国民は望み、国会および内閣がそのように物事を進めてきたのは喜ばしいことです。日本の君民一体の国柄は、このようなときに現れるのだと思います。

 平成十一年十一月、今上陛下のご即位十年をお祝いする式典の実行委員長を私は勤めさせていただきました。あれからおよそ十八年の歳月が経ちましたが、とても感慨深いものがあります。陛下は皇太子殿下に位を譲られるその瞬間まで、天皇としてのお務めを誠心誠意果たされるでしょう。本当にありがたいことだと思います。
 それだけに、安倍晋三首相をはじめ政府の要路にある人々、そして国会議員諸君は  陛下から皇太子殿下への御代替わりが滞りなく進むよう、気を一層引き締めて取り組んでほしいと思います。上皇さまとなられてからも陛下は、さまざまなご活動をお考えだと思います。「天皇と上皇の二重権威は問題だ」などという者がいるそうですが、これは杞憂に過ぎません。

 わが国の君主は天皇お一人であるのは当然のことです。そのうえで、皇位を退かれた 上皇さまも高い権威をお持ちになるのはごく自然なことです。上皇さまに権威を感じないとしたら、それはもはや日本人ではありません。安倍首相をはじめとする政府の人々は、上皇となられる陛下の権威を損なわず、また、上皇としてのご活動についてのご希望を妨げることのないよう、誠実にお仕えしてほしいと思います。

 皇室には現在、皇太子殿下、秋篠宮殿下の次の世代の男性皇族は、秋篠宮家のご長男、悠仁親王殿下しかおられません。皇統を安泰ならしめることが国家の最重要事となっています。その際、初代の神武天皇から今上陛下にいたるまで、お一人の例外もなく、男系で皇位が繋がれてきたという大原則を踏まえなければなりません。男系の継承こそ、日本における皇位継承の最大の原則です。この原則を破って女系継承を認めれば、歴代の   天皇さまのお考えと異なることになりますし、国民の尊崇の念が失われることになってしまいます。その観点から申せば、「女性宮家」の安易な導入というものは皇位継承の大原則を損なう恐れがあるもので、極めて慎重に考えなくてはならないでしょう。参議院の果たす役割はまことに重大です。皇室問題について慎重に検討することを祈ります。 

 そこで安倍首相に申し上げたいことがあります。首相が、国家の最重要事である皇室の問題について、どのようにこれから取り組んでいくのか、はっきりとご自身の所見を披露してほしいのです。はっきりと考えを示したうえで問題に取り組むことこそ、天皇陛下にお仕えする「内閣総理大臣」の職責を全うする道であります。


● 加計学園問題について、首相は普通の言葉で説明責任を果たさなければならない


 愛媛県今治市に、学校法人「加計学園」が獣医学部を新設することをめぐって、前文部科学事務次官が記者会見し、安倍晋三首相や首相官邸の対応を批判する挙に出ました。
 
 獣医学部の新設は、従来の省庁による規制を取り払う「国家戦略特区」の制度に則って決まったようです。地元も強く要望していたそうですし、法的な問題は今のところ指摘されてはいないようです。文部科学省の前次官や新聞報道を見ても、従来の規制措置から獣医学部の新設をためらう文部科学省に対して、政府内調整で実現するよう働きかけがあったこと以上の話は見えてきません。
 ただし、私は加計学園の問題について、苦言を呈したいことがあります。それは、安倍首相をはじめとする政府側の「けんもほろろ」ともいえる対応についてです。

 国家戦略特区を適用するのですから、従来の方針を盾に文部科学省が獣医学部の新設をためらっていたのであろうことは容易に想像ができます。それを政治主導で実現したのでしょう。そうであれば、首相官邸サイドや内閣府などが政府内調整の一環として、文部科学省に指示なり、働きかけなりをしていかなければなりません。にもかかわらず、「指示はしていない」といった話ばかりが首相官邸サイドや内閣府から出ているようです。

 これでは国民が疑念を持つことは防げません。かえって「何か隠していることがあるのでは」と思われてしまいます。
 
 森友問題の時もそうでしたが、今回の加計学園の問題をめぐっても、首相や菅義偉官房長官らは普通の言葉で語ることをしていません。
「永田町用語」ばかりを使うため、国民にはよく理解できないのです。逃げ回っているかのような印象が強まるばかりです。後ろ暗いことがないのであれば、もっと平易で分かりやすい言葉で、簡単明瞭に説明していかなければなりません。そのようにして国民に対する説明責任をしっかりと果たすことが、民主国家における政治家、政府に課せられた義務ではありますまいか。それを安倍首相らは果たしていないように思われるのです。
 安倍首相はヤジが多いと言うが総理自身の発言の軽さゆえ、自らヤジを呼び込んでしまっているように思います。

 また、加計学園の理事長は、安倍首相の昔からの友人です。首相たるもの、自らが政権の座にある間は親しい友人といえどもその要望を軽々しく叶えることは控えたほうがよろしい。「李下に冠を正さず」という言葉があるではありませんか。友人の側も、遠慮があってしかるべきです。
 そのような節度がないから、安倍政権は「忖度政治がまかりとおっている」などと批判されてしまうのです。首相が「下の者が勝手に忖度したことまで批判されてはかなわない」と思っているとしたら、考え違いも甚だしい。「悪いことはなにもない」などと突っ張るよりも、もっと謙虚に、国民の信頼を結果として損なうようなことがなかったかどうかを反省したほうがよろしい。それができていないから、官僚が忖度するのです。
 
 首相たる者、官僚が国家国民のことを思って働くよう善導すべきなのであって、それができていないのなら反省あるのみです。それだけが国民の信頼を失わず、政権運営を安定化する道だと思うのです。


● 口ばかりでは北朝鮮問題は解決しない。首相は全身全霊で取り組むべきだ


 最後に、国家の安全保障を脅かしている北朝鮮の問題への対処について苦言を呈したい。
 国際連合の安全保障理事会の決定に反して、北朝鮮が核兵器と弾道ミサイル戦力の強化を進め、ミサイル発射や核実験を繰り返してきたことは、大変な暴挙であって、とても容認できません。
 安倍首相や菅義偉官房長官は、北朝鮮がミサイル発射などの暴挙に出れば、すかさず記者会見し、「毅然とした対応をとる」「断固抗議する」「アメリカと具体的行動をとる」などと繰り返します。

 しかしながら、多くの国民は、首相や官房長官が口では威勢のいいことを言っても、北朝鮮の行動を止められていないことに気づいています。北朝鮮を非難するのは当然のことですが、それだけで事態は一向に改善しない。残るのは、首相や官房長官という一国の為政者の言葉がますます軽くなる、ということだけです。首相の言葉は宙を舞い、空しさばかりが募るのです。

 先日、イタリアで先進七カ国首脳会議(G7サミット)がありましたが、安倍首相が北朝鮮を非難した言葉は、どれほど他の首脳に伝わったでしょうか。はなはだ心許ないと言わざるを得ません。北朝鮮の暴挙を止める手立てをサミットがなんら講じられなかったことがそれを示しているのではないでしょうか。

 日本国民の頭上に北朝鮮の核ミサイルが降ってくるのを止めなければならない。北朝鮮に捕らわれている拉致被害者を一人残らず救い出さなければならない。その実現こそが首相には求められているのです。いたずらに「毅然とした行動」「断固抗議」といった言葉遊びをしているだけではだめなのです。

 そもそも国民は、安倍首相とは拉致問題を解決してくれる人だと期待していたはずです。首相自身もそのような抱負をもっていたはずです。ところがどうでしょう。北朝鮮がこれほど暴れているにもかかわらず、首相が拉致問題について熱心に取り組んでいる気配がありません。まさか諦めてしまったわけではありますまい。それでは政治家 安倍晋三の自己否定になるではありませんか。
 
 どのようにして北朝鮮による拉致問題を解決するのか、北朝鮮の核・ミサイルの脅威を取り除くのか。国家国民を守り、拉致被害者を救い出すことに全身全霊を傾けていただきたいと切に願うものであります。

 合掌

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