村上正邦の不惜身命その162

 ありがとうございます。

 東京でも桜が満開となりました。
 名所へ繰り出し、花見に興じる老若男女の姿は、わが国の風物詩と申せましょう。日本に生まれてよかったとつくづく思うものです。
 近年は、外国人観光客もサクラを見にやって来るといいます。サクラの木一本一本に感謝してもよいのではないでしょうか。

 
 ● 森友問題に思う。皇室をないがしろにした保守はありえない。


 大阪市の学校法人「森友学園」をめぐる騒動は、ほんとうに慨嘆を禁じ得ません。申し上げたいことは山ほどありますが、ここは二点に絞って指摘したいと思います。

 その第一は、森友学園の前理事長の籠池泰典氏は、日本の伝統、文化を大切にする保守の立場を掲げながら、真っ赤な偽物だったと言わざるを得ない点です。

 私は、三月の証人喚問を見ていて非常に驚きました。それは、森友学園が運営する幼稚園のホームページに、昭和天皇がこの幼稚園をご訪問されたという虚偽が記されていたことが明らかになったからです。

 幼稚園のホームページには、昭和六十一年五月十一日の出来事として、「昭和天皇陛下には、全国植樹祭の途次、当園に御臨幸賜り、園児より紅白のカーネーションをお渡ししました」とあったそうです。ところが、宮内庁によれば、このような事実はなかったのです。

 自民党の西田昌司、公明党の竹谷とし子両参院議員が、証人喚問でこの問題を籠池氏に質しました。当然のことです。

 籠池氏は「私は知りませんでした。恐縮です」「お越しになっていらっしゃらないものを、お越しになってらっしゃるというのは事実に沿いませんので、記載されておるのであれば、申し訳ないことだというふうに思っております」などと釈明しました。

 陛下のご訪問について、事実と反する事柄を掲載し、幼稚園の宣伝に使っていたことになります。これほどの失礼なふるまいがあるでしょうか。籠池氏は「私は天皇国日本という考えのもとで、ご皇室を敬愛、お守り申し上げなければいけないという気持ち」であるとも語っていましたが、していることは正反対です。知らなかったと言いますが、このような言い訳を信じる人がいるでしょうか。

 知っていても、知らなかったとしても、このような不敬なふるまいの責任者は理事長だった籠池氏のほかにはあり得ません。

 このような人が、保守の立場を掲げ、教育に携わっていたことは実に解せないことです。

 私は、日本会議が出来上がるのに当たり、微力を尽くした者ですが、籠池氏は当初、日本会議大阪の役員であると報じられました。実は、平成二十三年一月には退会届を出していたそうですが、日本会議が彼のような人と深い関わりがあるかのように受け止められているとしたら、残念なことです。


● 日本会議と安倍総理夫妻の脇の甘さはどうしたことか

 
 申し上げたい第二の点は、安倍総理夫妻や日本会議の脇の甘さです。

 日本会議と籠池氏が一緒くたに見られそうになったのは、日本会議の脇の甘さも一因となっています。日本会議大阪のホームページは、今年二月十七日付のお知らせとして、籠池氏を日本会議大阪の「代表・運営委員」と報じた週刊誌に抗議し、籠池氏は単なる「運営委員」にすぎないと説明しました。日本会議大阪は、日本会議内の組織だと思いますが、平成二十三年に退会届を出した人物について、今年の二月の時点で日本会議大阪は「運営委員」だと思っていたようです。それとも、会費を払わずとも、退会届を出しても、運営委員は務められるものなのでしょうか。

 人物の真贋を見極められなかったのは、安倍総理夫妻も同じではないかと思います。

 籠池氏の側が保守の旗印を掲げて、安倍総理の力を利用しようと接近したきらいはあります。しかし、政治家たる者そして政治家の妻たる者は、自らを利用しようと近づいてくる者がどういう人物か見極めて対応しなければなりません。

 それができなかったから、今のような事態になったのです。

安倍総理は自らが被害者であるかのように考えおられるようです。しかし、そのような側面はあるにせよ、夫人が籠池氏側と密接に交流し、新設予定の小学校の「名誉校長」として名前を使われたことは、はっきり言って安倍総理夫妻にも大きな責任があります。

 夫人は、籠池氏のような人物に取り込まれそうになったこと、安倍総理は夫人のややもすると軽々しい振る舞いを制してこなかったという点で、大いに問題があるのです。

 北朝鮮の情勢やトランプ米政権の登場をはじめ、国会は大いに論じるべき課題が山積しているにもかかわらず、森友問題が尾を引いているばかりにその役割を発揮できていないようです。それでも森友問題をめぐる国民の疑問が解消されていないのですから、国会で取り上げられるのはやむを得ません。

安倍総理と夫人は国政を停滞させている責任を潔く認め、真相解明に一層の協力を果たされるべきではないでしょうか。それが保守政治家とその妻の果たすべきことだと思います。

合掌

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