村上正邦の不惜身命その161


 皆さま、今年もありがとうございました。
  来年がより良い年でありますようお祈り申し上げます。


 ありがとうございます。

 師走も残すところ僅かとなってきました。皆さま、如何お過ごしでしょうか。きっと慌ただしい時をお過ごしのことと思います。
 今年も私のこの拙いブログをお読みいただき、唯々、感謝あるのみです。ありがとうございます。
 
 今年も数日を残すだけですが、まずは駆け足で今年1年を振り返ってみると、来年以降の世界的大激動を予感させる出来事が起きた年だったと言えるような気がします。

● 戦後の世界秩序が崩壊する


 少し大袈裟ですが、70年余の戦後の世界秩序が音を立てて崩れつつある、私はそんな感想を持っています。
 西欧諸国を襲うイスラム過激派によるテロ事件は、ここ数年続いていますが、今年はフランス、ドイツなどEU中枢の国々の中心部で多発し、幾多の犠牲者を出しており、来年以降もまだまだ続くことが予想されます。
 
 米国ブッシュ政権によるイラク戦争を契機にイスラム過激派のテロ活動が活発になり、日本人を標的にしたテロ事件も起きました。
 こうした政情不安な中東からの難民がEU各国に流れ込み、欧州各国で政情が一気に不安定になりました。こうした影響もあって、イギリスでは国民投票によってEU離脱が決まり、EU崩壊の危機がささやかれています。
 
 また、グローバリズムが急速に進むにつれ、経済格差が拡がった米国では白人中産階級の不満が一気に爆発し、1年前には誰も予測しなかったトランプ氏が次期大統領に選出されるという想定外の出来事が現実のものになりました。

 こうした今年1年の動きを簡単に振り返っただけでも、戦後の世界秩序が軋み始めたことが見て取れます。つまり、世界は大きな変化の時を迎えているのです。いや、変化というほど生易しいものではない、大動乱、大混乱の時期を迎えたのかもしれません。来年以降の国際情勢は予測不可能と言っていいかもしれません。

 さて、こうした世界的な大混乱を目前にして、我が国の、とくに安倍政権の外交への取り組みはどうだったでしょうか。
 朴槿恵大統領弾劾後の激変する韓国問題、IR推進法成立、安倍総理の真珠湾訪問については来年の動きをみてから見解を述べたいと思います。


 ● 対米従属を続ける限り、北方領土は返ってこない。


 今月15、16の両日、安倍総理とプーチン大統領による日露首脳会談が、山口県長門市と東京で行われました。
 今年最後のブログでは、この日露首脳会談について、私の考えを申し上げたいと思います。

 安倍総理は「君! ウラジーミル」と呼びかけるほど親密なプーチン大統領との首脳会談で北方領土返還問題を全く取り上げず、3千億円に上る共同経済活動だけが合意されました。

 今回の首脳会談で領土問題は後退こそすれ、一歩の前進すらなかったのです。首脳会談について聞かれた二階俊博自民党幹事長は「国民はがっかりしている」と言われましたが、私も同感です。

 朝日新聞などによると、二階幹事長は記者団に次のように語ったそうです。

 「国民は皆、(領土問題が)今度解決するんだと思ったと思う。何の進歩もなくこのまま終わるというんだったら、一体あれは何だったんだと。そうそう甘いもんじゃないと思い知ったことは(今後の交渉の)参考になるんじゃないか。経済問題も大事かもしれないが、人間は経済だけで生きているわけではないんだから、もう少し(領土返還交渉に)真摯に向き合ってもらいたい。(安倍総理をはじめとする)交渉当事者は頑張ったと思うが、やっぱり国民の皆さんの大半はがっかりしているということは、我々も含め心に刻んでおく必要がある」

 何故こうした結果になったのか。
 
 去る11月、安倍総理が最も信頼する国家安全保障局の谷内正太郎局長が訪露し、プーチン側近の安全保障担当書記に「歯舞・色丹が返還されるなら、そこに米軍基地を置く可能性がある」と伝えたのです。
 その直後に、地対空ミサイルが国後・択捉に配備されましたが、これがプーチン大統領の答えだったのです。
 その証拠に、12月7日に読売新聞・日本TVとのインタビューで、プーチン大統領は「ロシアに領土問題は全くない。あると考えているのは日本だけだ。日本はどの程度、独自に物事を決められるのか」と述べています。

 このプーチン大統領の発言は日本にとって、屈辱的なものです。

 つまり「あなたがた日本は本当に独立国なのですか?いつもアメリカの顔色を窺っているようなアメリカの属国とはまともな交渉など出来ませんよ」という意味であることを、安倍総理は理解しなければならないと思うのです。
 
 しかし、考えてみれば、「その通り!」と言わざるを得ません。
 戦後70年余、我が国の外交防衛政策はアメリカの言うがままだったことは周知の事実です。実に残念極まりないことですが、この事実は世界各国のほぼ共通認識なのです。

 それを証明したのが、奇しくも日露首脳会談の直前に起った沖縄・名護市沿岸でのオスプレイ墜落事故でした。

 在沖縄最高司令官のニコルソン4軍調整官は「オスプレイが住宅地に不時着しなかったことを感謝すべきだ。パイロットは表彰ものだ。彼はヒーローだ」と言い放った挙句、事故原因の究明を待たずに、1週間足らずでオスプレイの飛行を再開したのです。

 一連の事実は、残念ですが、日本が戦後70年余も経過したにもかかわらず、未だ独立国でなかったことを証明するものでした。

 安倍総理は「戦後レジームからの脱却」をスローガンに選挙に勝利し、政権を取り戻しました。
 私は、安倍総理にこの原点に戻って頂きたいのです。
 安倍総理には「戦後レジームからの脱却」を実現して、日本を取り戻していただきたい。

 私は今年齢84を数える年齢になりましたが、あの大東亜戦争敗北の屈辱を決して忘れてはいません。71年前のあの屈辱を胸に刻んで、「独立自尊」の日本を実現していただきたいのです。
 私は永田町の事務所に、師谷口雅春先生の書「天皇国日本」を掲げています。
 安倍総理に是非とも「独立自尊」の日本国再興のため全力をお尽くしいただきたいのです。
 
 年末に当って、少々熱がこもり激しい言葉になりましたが、世界的大混迷の時代の到来を予感するからこそ、とご寛恕いただきたいと存じます。

 
 皆さま、佳きお年をお迎えください。

 感謝合掌

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